「ハリー・ポッター」シリーズに登場する活発な魔女「ニンファドーラ・トンクス」
不死鳥の騎士団のムードメーカー的な存在であり、明るい性格をしていました。
一方で魔法使いとしての能力も高く、「七変化」という珍しい能力も持っています。
今回はそんなトンクスのプロフィールや、本編での活躍について詳しく解説していきます!
トンクスの杖や守護霊などのプロフィール

名前 | ニンファドーラ・トンクス |
生年月日 | 1972年〜1973年 |
親族 | 母:アンドロメダ・トンクス 父:テッド・トンクス 夫:リーマス・ルーピン 子:エドワード・リーマス・ルーピン |
組分け寮 | ハッフルパフ |
杖 | 不明 |
守護霊 | ジャックウサギ→オオカミ |
トンクス役を務めた女優
ニンファドーラ・トンクス役を務めたのはイギリス・ロンドンの女優であるナタリア・テナです。
オーディンションで役の座を掴み取りました。
ハリーポッターシリーズに出演後は、世界的なヒットを記録した「ゲーム・オブ・スローンズ」のオシャ役も演じています。
本編での活躍
生い立ち 〜本編開始前〜
ニンファドーラ・トンクスは1972〜1973年の間に生まれた魔法使いです。
母はブラック家出身のアンドロメダ、父はマグル生まれのテッドで、トンクス自身は半純血の魔女になります。
名前である「ニンファドーラ」は可愛い水の精、という意味があるらしく、トンクスはこの名前を嫌っているので、周りにはトンクス、もしくはドーラと呼ばせていました。
トンクスは生まれた日には髪の毛の色が数時間おきに変わるという現象を見せており、これは生まれつき後述する「七変化」の能力を備えていたことを表しています。
ホグワーツ入学後はハッフルパフ寮に組分けされ、いたずら好きの問題児として寮監のポモーナ・スプラウトを困らせていたそうです。
卒業してからはエリート揃いの「闇祓い」になりました。

第5巻「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」での活躍
トンクスが初登場するのは第5巻「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」です。
ハリーをダーズリー家から「不死鳥の騎士団」の本部である「グリモールド・プレイス12番地」に連れていくための護送隊の1人として登場しました。
ハリーの目の前で髪の色を変える「七変化」の能力を披露し、ハリーを驚かせています。
グリモールド・プレイス12番地での生活では、トンクスがおっちょこちょいなために物を倒したり、壊したりするので、モリー・ウィーズリーによく叱られていました。
また、トンクスは不死鳥の騎士団のメンバーでは比較的若く、ハリーたちとは年が近いせいかハーマイオニーやジニーと仲が良い描写があります。
食事の際には七変化の能力でハーマイオニーとジニーを楽しませていました。
その後もハリーたちがホグワーツに向かう際などには毎回護衛として付き添っています。
終盤では、「神秘部の戦い」にてハリーたちを救出するために参戦します。
現れてすぐにルシウス・マルフォイにめがけて「失神呪文」を放った後は、ベラトリックス・レストレンジと交戦しました。
しかし決闘に敗れて石段から転げ落ちていくのをハリーが目撃しています。
命は無事だったものの、「聖マンゴ魔法疾患傷害病院」で入院を余儀なくされました。
その後はハリーたちがホグワーツから家に帰る際に、完全に回復した姿を見せています。
第6巻「ハリー・ポッターと謎のプリンス」での活躍
第6巻「ハリー・ポッターと謎のプリンス」では、ハリーが「隠れ穴」を訪れた際に遭遇しました。
この際トンクスはやつれており、色褪せた髪色をしていることからハリーは病気ではないかと疑っています。
その後、ハリーがホグワーツ特急内でドラコ・マルフォイにやられて1人硬直状態になっているところに現れました。
トンクスはホグワーツ周辺の護衛任務に就いており、ハリーの折れた鼻を治してホグワーツの入り口まで送ります。
しかしそこからハグリッドに迎えに来てもらおうとしましたが、スネイプが現れたことで露骨な嫌悪感を示していました。
この時、迎えを呼ぶために出した守護霊が以前とは異なっていることをスネイプが言及しています。
「君の新しい守護霊は興味深い」
第6巻「ハリー・ポッターと謎のプリンス」第8章 勝ち誇るスネイプ
「我輩は、昔のやつのほうがいいように思うが」「新しいやつは弱々しく見える」
この守護霊は大きく4本足だったことから、ハリーは犬ではないかと思いました。
トンクスはシリウスを愛していて、シリウスを殺したベラトリックスに敗れたことで責任を感じているのではないか、と考えたからです。
物語終盤、トンクスは「天文台の塔の戦い」に参戦します。
大きいブロンド髪の「死喰い人」と一騎打ちしているところをハリーは目撃しました。
トンクスは戦いを無事切り抜けますが、ダンブルドアが殺害されたことに他の騎士団のメンバー同様大きな衝撃を受けます。
この戦いではビル・ウィーズリーが狼人間であるフェンリール・グレイバックによって顔を噛まれて重傷を負います。
幸いグレイバックは変身状態ではなかったために、ビルが狼人間になることはありませんでしたが、ハンサムだった顔は一生残る大きな傷を残しました。
しかし、ビルの婚約者であるフラー・デラクールは傷など関係なくビルを愛していると宣言します。
この様子を見たトンクスは、ルーピンに詰め寄りました。
実はトンクスはシリウスではなくルーピンを愛しており、変化した守護霊もルーピンを表すオオカミだったのです。
ルーピンは自身が狼人間であることや、貧乏で年を取っていることからトンクスとの結婚を拒んでいまいした。
このことに悩んでいたトンクスはやつれて七変化の能力にも支障をきたしていたのです。
フラーの変わらない愛を見て、ルーピンもようやくトンクスとの結婚を決意します。
ダンブルドアの葬式ではルーピンと手を繋いで参列する姿が見受けられました。
第7巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」での活躍
第7巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」では、ハリーを護送するために「七人のポッターの戦い」に参戦します。
この前にルーピンとは正式に結婚しており、ハリーに指輪を見せていました。
トンクスはハリーに変身したロンとペアになり箒で移動します。
道中ではベラトリックスがトンクスを執拗に追い回し、到着に遅れるも無事でした。
また空中でロドルファス・レストレンジに傷を負わせたと発言しています。
しかし、この戦いではマッドアイ・ムーディーが戦死し、ムーディーの弟子的な存在だったトンクスはハンカチに顔を埋めて泣いています。
その数日後にはルーピンと共にハリーの誕生日パーティーに出席しますが、魔法大臣のルーファス・スクリムジョールが来訪することが分かると、慌てて帰りました。
これは魔法省が半人狼なために一緒にいることを見られると良くなかったからです。
次の日に行われたビルとフラーの結婚式にも出席していましたが、「死喰い人」の襲来を受けて出席者を守るために戦いました。
ハリーたちが死喰い人たちから逃れて、グリモールド・プレイス12番地に移動した後、ルーピンが訪れます。
この際、ルーピンはトンクスが妊娠していることを伝えました。
その数カ月後、ビルとフラーの家である「貝殻の家」にハリーたちが滞在している際に、再度ルーピンが訪れてトンクスが出産したと話します。
ルーピンとトンクスはハリーを名付け親に任命しました。
最終決戦である「ホグワーツの戦い」では、子供が居るために参戦しない予定でしたが、ルーピンのことが心配で勝手にホグワーツに向かいます。
戦いながらルーピンを探し回っていましたが、一時休戦となった際にハリーはルーピンと共に横たわるトンクスの亡骸を見つけました。
ベラトリックスに殺害され、26歳(もしくは27歳)という若すぎる年齢で命を落としています。
リーマス・ルーピンなどとの人間関係
夫:リーマス・ルーピン
不死鳥の騎士団で出会ったルーピンと恋に落ち、1997年の夏に結婚します。
ルーピンは上述の通り、当初は結婚を渋っていましたが、フラーとビルの関係を見て結婚を決意しました。
しかし、トンクスの妊娠が発覚すると、子供に狼人間が遺伝することを恐れて自暴自棄になります。
ハリーに無責任だと責められてからは改めて子供と向き合うようになりました。
子:エドワード・リーマス・ルーピン(通称:テディ)
トンクスとルーピンの息子はエドワード・リーマス・ルーピン(通称テディ・ルーピン)と名付けられました。
両親ともに生後間も無く戦死したために、母方の祖母であるアンドロメダ・トンクスに育てられました。
また19年後では週に4回ほどは後見人であるハリーの家に夕食を食べに行ってるようです。
トンクスと同様に生まれた日から髪の色が変わり始めており、七変化の能力を受け継いだかのような描写があります。
一方でルーピンが危惧していた狼人間は遺伝しなかったようです。
ホグワーツではトンクスと同じくハッフルパフに所属しており、ビルとフラーの子供であるビクトワール・ウィーズリーと同級生で付き合っています。
後に作者であるJ.K.ローリングは彼がホグワーツ首席であることを明かしました。
両親:テッドとアンドロメダ
トンクスの両親であるテッドとアンドロメダは不死鳥の騎士団には所属していなかったものの、騎士団に家を貸し出すなど協力をしていました。
しかし、そのために死喰い人からは尋問で「磔の呪い」を受けるなどされています。
母アンドロメダはブラック家の出身であり、姉にベラトリックス、妹にナルシッサ・マルフォイがいました。
トンクスにとってこの両者は叔母にあたることになります。
姉妹とは異なり、アンドロメダはマグル生まれであるテッドと結婚したことから、ブラック家とは絶縁状態になっていました。
またハリーが初めてアンドロメダを見たときには、ベラトリックスと勘違いするほど似ているようです。
父テッドはマグル生まれであることから、「ハリー・ポッターと死の秘宝」ではマグル生まれを捕まえようとする魔法省から逃亡を続けていました。
しかし、逃亡の途中で死亡が確認されています。
叔母:ベラトリックス・レストレンジ
ベラトリックスはトンクスの叔母でしたが、母アンドロメダがブラック家と絶縁状態のために面識はありませんでした。
ベラトリックスは自身の親戚でありながら、ダンブルドア側に与するトンクスやシリウスを執拗に狙っており、結果両者ともにベラトリックスの手によって殺害されています。
七変化とは?
トンクスの一番の特徴として「七変化」が挙げられます。
七変化は数少ない魔法使いが生まれつき持つ能力で、姿形を自在に変化させることができます。
トンクスはこの能力を活かして、登場する度に髪型や髪色を変えていました。
一般の魔法使いでも「ポリジュース薬」や変身術を使えば姿を変えることができますが、杖や薬を使わずに変身できるのは七変化だけです。
登場した魔法使いの中で七変化だったのは、トンクスとその子供であるテディのみだったので、かなり希少な特性だと考えられます。
まとめ
今回は「ハリー・ポッター」シリーズに登場するニンファドーラ・トンクスについて解説しました。
トンクスは明るい性格で不死鳥の騎士団のムードメーカーであり、マッドアイ・ムーディーなどの近づきがたい魔法使いにも気に入られるなど、コミュニケーション能力の高い魔女です。
それだけに子供が生まれてすぐにルーピンと共に亡くなったことは、ファンに大きな衝撃を与えました…
ルーピンや他の登場人物についても詳しく解説しているので、良かったら見てみてください。
それではまた!
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