「ハリー・ポッター」シリーズに登場するハリーのライバル「ドラコ・マルフォイ」
ハリーの邪魔をする嫌なやつでもありましたが、全編通して重要なキャラクターでもありました。
今回はそんなマルフォイについて、本編での活躍やその後の姿、両親などについて詳しく解説していきます。
マルフォイの誕生日や杖などのプロフィール

名前 | ドラコ・ルシウス・マルフォイ |
生年月日 | 1980年6月5日 |
親族 | 父:ルシウス・マルフォイ 母:ナルシッサ・マルフォイ 妻:アストリア・グリーングラス 子:スコーピウス・・マルフォイ |
組分け寮 | スリザリン |
杖 | 素材:サンザシ 芯:ユニコーンの毛 長さ:25cm |
守護霊 | 不明 |
ドラコ・マルフォイ役を務めた人物は?現在は死亡している?
映画でドラコ・マルフォイを演じたのはイギリスの俳優トム・フェルトンです。
ハリー・ポッターシリーズに出演する前から人気子役でしたが、シリーズに出演後はさらに有名になりました。
彼が演じたマルフォイとは対照的に、トム・フェルトン自身は非常に人格者として知られています。
東日本大震災の際には直筆メッセージ入りのTシャツを販売し、売り上げを寄付しました。
またハーマイオニー役を演じたエマ・ワトソンは初恋の相手としてトム・フェルトンを上げています。
現在は趣味のゴルフに勤む様子や、YouTubeに自身が制作したMVを投稿するなどが確認されています。
生い立ちや活躍
生い立ち
ドラコ・マルフォイ(以下マルフォイ)は1980年にイギリス魔法界の名門「マルフォイ家」の長男として誕生しました。
両親は父ルシウス・マルフォイと母ナルシッサ・マルフォイで、裕福な家庭で育ちます。
マルフォイ家の特徴として、時代に合わせて柔軟に立場を変えてきた歴史があります。
純血一族として知られながらも、過去には利があると思えばマグルとも関係を持ち、莫大な資産を築き上げました。
その後マグルから魔法族が身を隠す「機密保持法案」が可決されると、マルフォイ家はマグルとの関係を一切経ち、時代の潮流を読んでマグルを見下す純血主義を声高らかに掲げ始めます。
マルフォイも純血主義として育てられ、一族の一人息子としてかなり可愛がられてきました。
第1巻「ハリー・ポッターと賢者の石」での活躍
マルフォイの初登場は「ハリー・ポッターと賢者の石」第5章 ダイアゴン横丁です。
ハリーが「マダムマルキンの洋装店」でホグワーツの制服をしたていた際に、時同じくしてマルフォイも居合わせました。
マルフォイはハリーと少し話すも、尊大な態度でスリザリンに入りたいことや純血主義であること、ハグリッドを馬鹿にするような発言をし、ハリーから反感を買います。
その数日後、ホグワーツ特急のコンパートメントでマルフォイとハリーは再会します。
マダムマルキンの洋装店で出会った少年が有名なハリー・ポッターだと知ったマルフォイは、初対面時よりもはるかにハリーに興味を示していました。
マルフォイはハリーと共に居合わせたロンとウィーズリー家の事を小馬鹿にし、ハリーに握手を求めますがハリーは拒否します。
ここからマルフォイとハリーの関係はほとんど常に最悪なものになりました。
のちに父ルシウスがマルフォイに「ハリー・ポッターと親しくしておいた方がいい」と話しているので、マルフォイはハリーと友好関係を築こうとしたのだと思われます。
ルシウスは過去「死喰い人」であったのにも関わらず、息子にハリーと親しくさせようとしているのは、やはりマルフォイ家特有の自分たちの利を追求する面が現れています。
マルフォイは入学後にスリザリン寮に組分けされ、ハリーたちによくちょっかいを出し続けました。
飛行訓練の際にはネビル・ロングボトムの「思い出し玉」を囮にハリーを挑発し、ハリーほどではないものの箒の才能を見せています。
他にも真夜中にハリーを決闘に呼び出して管理人のアーガス・フィルチに告げ口をする、ハグリッドが飼っていたドラゴンを密告しようとするなど、常にハリーとその周りに嫌がらせをしていました。
ハリー、ハーマイオニー、ネビルと共に罰則を受けて「禁じられた森」に連れてこられた際には、森でユニコーンの血を飲んでいたヴォルデモート卿に遭遇し、大きな悲鳴を上げて逃げ出しています。
その後は大きな活躍はなかったものの、年度末に寮対抗杯をハリー達の活躍によりグリフィンドールに奪われた際には悔しそうな姿を見せていました。
第2巻「ハリー・ポッターと秘密の部屋」での活躍
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」では、2年生の学期が始まる前に「夜の闇横丁(ノクターンよこちょう)」にある、闇の魔術に関する物品を売買している「ボージン・アンド・バークス」に居るところをハリーに目撃されます。
マルフォイは父ルシウスが闇の物品を売りにボージン・アンド・バークスに来た際に、一緒に付いてきていました。
ここではルシウスに、ホグワーツでの成績がマグル生まれのハーマイオニーに負けている事を指摘されています。
この場面は母ナルシッサとは異なり、ルシウスはマルフォイに対して甘いだけではないことが見受けられました。
その後「フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店」でハリーと対面し、ハリーがギルデロイ・ロックハートと共に新聞記者にカメラ撮影された事を小馬鹿にします。
ハリーを庇ったジニーやロンと争いになりかけますが、ここではルシウスとアーサー・ウィーズリーが大喧嘩に発展したためにマルフォイが揉めることはありませんでした。
ホグワーツでの2年目の生活が始まるとマルフォイは父の財力を利用し、スリザリンの「クディッチ」チーム全員に「ニンバス2001」という高級な最新型の箒を贈ります。
それと引き換えに自身はスリザリンの「シーカー」に選ばれました。
このことでハーマイオニーはマルフォイを痛烈に批判し、マルフォイは返す言葉でハーマイオニーを「穢れた血」と侮辱します。
「少なくとも、グリフィンドールの選手は、誰一人としてお金で選ばれたりしていないわ。こっちは純粋に才能で選手になったのよ。」
引用元:「ハリー・ポッターと秘密の部屋」第7章 穢れた血と幽かな声
「穢れた血」とはマグル生まれの魔法使いを差別する言葉で、意味を理解していたロンは激怒し、マルフォイに呪いを放ちました。
しかしロンの杖は折れていたため、呪いが逆流し自滅に終わります。
その後、因縁の対決となったグリフィンドール対スリザリンのクディッチ対決では、シーカーとしてハリーに対峙するも敗北を喫しました。
ロックハートが開催した決闘クラブでは、セブルス・スネイプによってハリーと組んで決闘を行います。
不意打ちでハリーを攻撃したり、スネイプの助言でヘビを出現させてハリーにけしかけました。

「秘密の部屋」事件が起こってからは、マルフォイはハリーたちに犯人だと疑われており、証拠を掴むためにハリーとロンは腰巾着であるビンセント・クラッブとグレゴリー・ゴイルに変身します。
もちろんその事を知らないマルフォイは、ハリーとロンに向けて色々と話します。
基本ハリー視点で物語が進むので、マルフォイが仲間内だけで話すシーンは貴重です。
ハリーとロンはマルフォイに探りを入れますが、マルフォイは自身は秘密の部屋事件に関連していない事をキッパリと断言します。
ルシウスが過去に起こった秘密の部屋事件の容疑者とされているハグリッドと、事件を食い止められなかったダンブルドアをホグワーツから追い出した後は、マルフォイは大いに楽しんでいました。
ハリーたちが秘密の部屋事件を解決し、事件を仕組んだルシウスがホグワーツの理事会を辞めさせられた際には拗ねている姿が描写されています。
第3巻「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」での活躍
3年生となったマルフォイは「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の冒頭、ホグワーツ特急の中で早速ハリー達に絡みます。
しかし、同じコンパートメント内に今年から「闇の魔術に関する防衛術」の教師になるリーマス・ルーピンを見つけたために大人しくその場を去りました。
その後、ハリーがホグワーツ特急に乗り込んできた「吸魂鬼(ディメンター)」の影響で気絶した事を知ると、嬉々としてからかいます。
3年生から始まった「魔法生物飼育学」では、ハグリッドの邪魔をしようとして最初の授業で「ヒッポグリフ」を挑発し、襲われます。
マルフォイは怪我を理由にハグリッドを停職に追い込むために、マダム・ポンフリーに治療を受けた後も数日間痛むフリをしていました。
また「アズカバン」を脱獄したシリウス・ブラックがハリーの両親を死に追いやった(実際には無実)ことを知っていたマルフォイは、ハリーが事件を知らないのをいいことに挑発します。
⇒シリウス・ブラックやハリーの両親の死にまつわる事件について詳しくはこちら!
クディッチの試合中に吸魂鬼が乱入し、ハリーが気を失って落下してグリフィンドールが大敗した際には、ついに腕の包帯を外して大いにからかっていました。
次のグリフィンドール対レイブンクローの試合で、ハリーが手にした新たな箒である「ファイアボルト」に嫉妬したマルフォイは、クラッブ、ゴイル、マーカス・フリントと共に吸魂鬼の真似をします。
しかしハリーの「エクスペクト・パトローナム」の呪文で転んでしまい、ハリーに危害を加えようとしたということで激怒したミネルバ・マクゴナガルに処罰されました。
また「ホグズミード」で出会ったロンを挑発するも、「透明マント」を被ったハリーに泥を浴びせられます。
さらにマルフォイを襲ったヒッポグリフのバックビークの処刑が決まり、泣いているハグリッドをからかったマルフォイはハーマイオニーを激怒させてビンタを喰らいました。
クディッチの優勝杯を懸けたグリフィンドール対スリザリンの対決では、シーカーとしてハリーと二度目の対決に臨むも、惜しくもハリーに敗れます。
その後は目立った活躍は無く、バックビークが処刑から逃れたことを知ると怒り狂っていました。
第4巻「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」での活躍
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」では、学校が始まる前に行われたクディッチのワールドカップで登場します。ルシウスとナルシッサと共に貴賓席でクディッチの試合を観戦しました。
試合終了後、死喰い人の残党たちがマグルを襲った事件が起こった際には、マグル生まれであるハーマイオニーを侮辱するような発言をします。
ホグワーツ特急ではまたしてもハリーたちのコンパートメントに現れました。
今年行われる「三大魔法学校対抗試合」の開催を事前にルシウスから聞いており、何も知らないハリーたちをからかいます。
ホグワーツ4年目が始まると、ロンの父アーサーが日刊予言者新聞に載った際に名前が間違われていたことを嘲り、また一緒に写真に乗っていた母モリー・ウィーズリーやウィーズリー家の住居である「隠れ穴」まで嘲笑しました。
飛びかかろうとするロンを止めていたハリーにナルシッサを侮辱されると、マルフォイも怒って背を向けたハリーに呪いを放ちます。
呪いはハリーの頬をかすめ、戦いになりかけましたが、それを見ていたマッドアイ・ムーディー(に変装していたバーテミウス・クラウチ・ジュニア)に姿をケナガイタチに変えられて何度も床に叩きつけられました。
ハリーが陰謀により三大魔法学校対抗試合の4人目の代表選手に選ばれると、汚い真似をして選ばれたと痛烈に批判し、多くの生徒の先頭に立ってハリーを煽ります。
魔法薬学の授業では、「汚いぞ、ポッター」と光るバッジを作ってハリーを苦しめました
この際、ハーマイオニーがハリーを庇うために皮肉を言うと、マルフォイは「穢れた血は触らないでくれ」と差別的な発言をします。
怒りが蓄積されていたハリーはマルフォイとお互いに呪いをかけあい、衝突した二人の呪文は逸れてハーマイオニーとゴイルに命中しました。
記者であるリータ・スキーターがハグリッドが反巨人だと知った際には、マルフォイは意気揚々とインタビューに応じて、ハグリッドを凶悪な先生だと仕立て上げています。
またリータ・スキーターは非公認の動物もどきでコガネムシに変身することができ、マルフォイたちは変身したリータを手に隠してコソコソとハリーの情報を明かしていました。
マルフォイは4年目が終わり、キングス・クロス駅に向かう列車の中で、ハリー達のコンパートメントに現れます。
ヴォルデモート卿が復活したことで自信満々だったマルフォイは、穢れた血やマグル好きが狙われること、そしてセドリック・ディゴリーの死を侮辱しました。
ハリー・ロン・ハーマイオニー、さらにフレッドとジョージ・ウィーズリーの怒りの買い、マルフォイ、ゴイル、クラッブの三人は様々な呪いで痛めつけられて倒れました。
第5巻「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」での活躍
5年生になったマルフォイはパンジー・パーキンソンと共にスリザリンの監督生に選ばれます。
監督生の権力を武器にハリーを罰則に課すと脅すなど、大いに監督生の待遇を楽しんでいました。
ロンがグリフィンドールのクディッチ選手に選ばれると、プレッシャーに弱いロンに対して練習中にヤジを飛ばし続けます。
結果ロンはミスを連発してマルフォイたちはさらに騒ぎました。
グリフィンドール対スリザリンとのクディッチの試合では、シーカーとしてハリーと3度目の対決を行います。
しかしまたしてほんの少しの差でスニッチを掴み損ねてハリーに敗北しました。
試合終了後、悔しさからマルフォイはロンやウィーズリー家を侮辱するような挑発を行います。
これを聞いたクディッチの選手であるフレッドとジョージは激怒して飛びかかろうとしますが、ハリーたちは必死に二人を止めていました。
マルフォイはそれでもなお挑発をやめず、ハリーの母までも侮辱したためにハリーとハリーが止めていたジョージがマルフォイに飛びかかり、「インペンディメンタ」の呪文で止められるまで教師全員の目の前でマルフォイを痛めつけます。
マルフォイは二人に打ちのめされて地面に転がっていました。
ハリーたちが開催していた「ダンブルドア軍団」の集結場所をドローレス・アンブリッジが知ると、マルフォイはアンブリッジに協力してハリーを捕まえます。
またアンブリッジに協力していたことから「尋問官親衛隊」に選ばれると、監督生を超える権力でふんぞり返っていました。
ハリーがアンブリッジの部屋に忍び込んだことが彼女にバレた際には、尋問官親衛隊としてハリーと共にロン、ハーマイオニー、ジニー、ルーナ、ネビルを捕まえます。
ハーマイオニーの策によりアンブリッジとハリー、ハーマイオニーが部屋から出た後、見張っていたマルフォイたちはロンらに隙を突かれて逃げられました。
この際、マルフォイはジニーの「コウモリ鼻糞の呪い」を受けて倒れます。
その後、ハリーたちは「神秘部の戦い」でルシウス・マルフォイ率いる死喰い人たちに追い詰められましたが難を逃れます。
ルシウスたちはダンブルドアに捕まってアズカバン送りにされてしまい、マルフォイはハリーに激怒していました。
⇒ヴォルデモート卿・死喰い人とハリーたちが大暴れした「神秘部の戦い」についてはこちらで詳しく解説しています!
怒り狂ったマルフォイたちはハリーを襲撃する機会を狙います。
しかし襲撃場所にキングス・クロス行きの列車内で、ダンブルドア軍団の近くを選んでしまったことから、ハリーを庇う複数人から呪いを一斉に浴びて巨大なナメクジになってしまいました。
第6巻「ハリー・ポッターと謎のプリンス」での活躍
第6巻である「ハリー・ポッターと謎のプリンス」では、6年生としての1年間が始まる前にまたしてもマダムマルキンの洋装店でハリーたちと出会います。
この時は母ナルシッサと共に来店しており、ハリーたちと言い争いになりました。
その後マルフォイはナルシッサを撒いて夜の闇横丁のボージン・アンド・バークスに向かいます。
店主であるボージンにホグワーツ内の秘密の部屋にある物と対になっている「姿をくらますキャビネット棚(対の棚と棚同士を異空間で結んで移動できる物)」の修理方法を聞き出していました。
この場を目撃したハリーはマルフォイの目的を探る為に、ホグワーツ特急でマルフォイたちがいるコンパートメントに透明マントを着て忍び込みます。
マルフォイはハリーが隠れていることに気づき、二人きりになった際に不意打で「ペトリフィカス・トタルス」を放ちました。
硬直したハリーの顔を思いっきり踏み抜いて鼻の骨を折り、満足げにコンパートメントを去ります。
学校が始まった後、ホグズミードでダンブルドア軍団の一員だったケイティ・ベルが強力な呪いがかけられているネックレスに触れたことにより、呪いがかかる事件が起こりました。
後にこの事件はマルフォイがダンブルドアを狙った事件だったと判明します。
スリザリン対グリフィンドールとのクディッチの試合では、マルフォイは病気ということで欠場しました。
クリスマスパーティーでは、夜に廊下をうろいていたことをフィルチに捕まります。
ハリーとマルフォイが顔を合わせたのは久しぶりでしたが、ハリーはマルフォイが本当に病気なのではないか、と思うほど容態が悪そうでした。
捕まったマルフォイがスネイプに連れられた後、ハリーは透明マントを被って二人を尾行します。
マルフォイとスネイプはダンブルドア暗殺計画について口論になりました。
マルフォイはスネイプが父ルシウスの座を奪った、と考えており、計画については一切教えずにその場を後にします。
マルフォイは必要の部屋にある姿をくらますキャビネット棚の修理を続けており、なかなか上手くいっていませんでした。
ロンが誕生日の日、ハリーを狙った「惚れ薬」が仕組まれたケーキをロンが誤って食べてしまいます。
惚れ薬を解毒してもらう為にハリーとロンはホラス・スラグホーンの元へ向かいました。
解毒薬を飲んでロンが正気に戻ると、スラグホーンは気つけ薬として3人で蜂蜜酒を飲もうと提案します。
しかしその蜂蜜酒にはまたしてもマルフォイの暗殺計画の一端で毒が仕込まれており、ロンが飲んだことで入院を余儀なくされました。
マルフォイを疑っていたハリーは、しもべ妖精のドビーとクリーチャーにマルフォイを尾行することを依頼します。
尾行の結果、マルフォイはよく秘密の部屋に隠れていることが判明しました。
それからハリーは常に「忍びの地図」でマルフォイを監視し、必要の部屋にいる時にはどうにか中に入ろうとしますが上手くいきませんでした。
ある日ハリーが忍びの地図を見ていると、マルフォイが「嘆きのマートル」と二人でトイレにいるところを見つけます。ハリーがトイレに向かうと、マルフォイは泣きながら嘆きのマートルと話していました。

マルフォイがハリーに気づくと二人は決闘になり、ハリーの「セクタムセンプラ」が命中してマルフォイは体を切られます。
嘆きのマートルが騒ぐと、その場にスネイプが現れて血まみれの傷を負ったマルフォイを治しました。
それから数日たち、ダンブルドアに呼び出されたハリーが校長室に向かっていると、途中でシビル・トレローニに出会います。
トレローニは先ほど必要の部屋で男の歓声を聞いたと話し、ハリーはそれがマルフォイであることを見抜きました。
ダンブルドアに危険を訴えますが、ダンブルドアは学校の守りは強固である、と言い放ち、それよりも重要な「分霊箱」の探索のためにハリーとホグワーツを離れます。
そこでハリーは学校を離れる前にダンブルドア軍団を集めてマルフォイを見張るように指示しました。
ハリーとダンブルドアが分霊箱を見つけてホグズミードに戻ると、ホグワーツの上空に「闇の印」が上がっていました。
二人がホグワーツに戻り、ハリーがスネイプを呼びに行こうとするとマルフォイが現れて、ダンブルドアを「武装解除」します。
マルフォイはダンブルドアに姿をくらますキャビネット棚の修理に成功し、死喰い人をホグワーツに招き入れたことを伝えます。
そして杖を失ったダンブルドアを殺害しようとしますが、マルフォイは殺人を犯す決心がつきません。
ここでマルフォイが呪いのネックレスや毒入り蜂蜜酒を仕組んだことも発覚しました。
結局マルフォイはダンブルドアを殺害することができず、死喰い人たちがその場に現れます。
そしてスネイプの手によってダンブルドアは殺害されました。
この際ハリーはマルフォイが現れる前にダンブルドアによって、透明マントを被ったまま硬直させられており、ただ見ていることしか出来ませんでした。
ダンブルドアの殺害に成功した死喰い人とマルフォイはホグワーツからの逃走を図ります。
ハリーは必死に追いかけましたが、スネイプに阻止されて逃走を許しました。
第7巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」での活躍
第7巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」では、ヴォルデモート卿と共に集結した死喰い人の一人として自宅であるマルフォイ邸の一室にマルフォイは座っていました。
マルフォイはヴォルデモート卿を恐れて顔を見れず、声も発せないほど怯えた姿が描かれています。
また、ハリーたちの捕縛に失敗した死喰い人の一人であるソーフィン・ロウルを拷問するようヴォルデモート卿に命令されていました。
その後はハリーたちがホグワーツに戻らなかったために出番がしばらくありませんでしたが、ハリーたちがフェンリール・グレイバックらに捕まった際に登場します。
グレイバックは捕まえたハリーたちを闇の陣営の本拠地であるマルフォイ邸に連れていきました。
ハリーは捕まる前にハーマイオニーの呪いによって顔の特徴を歪められていたため、ルシウスやナルシッサにはハリー本人か判別がつきません。
そこでイースター休暇でホグワーツから戻っていたマルフォイがハリーを見ますが、「天文台の塔の戦い」でダンブルドアに慈悲をかけられたことから少し良心が芽生えたのか、ハリーかどうか分からないと発言しました。

その後逃げ出したハリーたちとマルフォイ含む死喰い人の間で乱闘が起きます。
しかしハーマイオニーがベラトリックスに人質に取られたことで、ハリーとロンは杖を手放しました。
マルフォイはベラトリックスの命令でハリーたちが持っていた杖を拾いますが、救出に来たドビーがシャンデリアを落としたことで隙を見せ、ハリーに再度杖を奪い返されてしまいます。
ハリーたちに逃げられたことでマルフォイたちはヴォルデモート卿に罰を与えられたようです。
「ホグワーツの戦い」では、ハリーを捕まえるためにマルフォイはホグワーツに残ります。
必要の部屋でハリーたちを見つけて戦闘になりますが、ハリーを殺そうとするクラッブ、ゴイルとは違い、ヴォルデモート卿が生きたままのハリーを望んでいることを知っているので殺そうとはしませんでした。
しかし昔とは違い、ルシウスが死喰い人として立場を失っていることから、クラッブとゴイルはマルフォイの命令を聞かずにクラッブは「悪霊の火」という強力な闇の魔術を放ちます。
クラッブは自身が放った悪霊の火を制御できずに焼死し、マルフォイとゴイルも焼かれそうになっていましたが、ハリーたちによって救い出されました。
その後ホグワーツ中が戦闘状態の中、マルフォイは味方と分かっていない死喰い人の一人に狙われます。
たまたまその場に居合わせたハリーに再び救われますが、透明マントの下からロンに殴られました。
「命を助けてやったのは、今晩これで二回目だぞ、この日和見の悪党!」
「ハリー・ポッターと死の秘宝」 第23章 ニワトコの杖
ヴォルデモート卿が敗北し、戦闘が終わった後は両親と居心地悪そうに小さくなっている姿をハリーは見かけました。
マルフォイのその後は?結婚や職業は?
19年後のマルフォイ
第7巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」の最終章である「十九年後」では、戦いが終わった19年後のハリーたちの姿が少し描かれています。
ハリーやロン、ハーマイオニーがホグワーツへ向かう子供たちをキングス・クロス駅まで見送りに来た際、同じく子供を連れているマルフォイと遭遇しました。
マルフォイはハリーたちがこちらを見ていることに気付くと軽く会釈するなど、大人になった一面が見受けられます。

妻と子供
マルフォイは2歳年下のアストリア・グリーングラスという女性と結婚しました。
グリーングラス家は純血一族であり、純血主義による結婚かと思われましたが、両者は愛しあっており、恋愛の末結婚しています。
しかし上述したキングス・クロス駅の場面から2年後、アストリアの祖先にかけられていた呪いが世代を超えて彼女自身に現れ、死去しています。
また、両者はスコーピウス・ヒュペリオン・マルフォイと名付けられた子をもうけました。
マルフォイとアストリアはホグワーツの戦いから改心しており、スコーピウスは純血主義から離れて育てられています。
スコーピウスはホグワーツに入学後、ハリーの次男であるアルバス・セブルス・ポッターと親友になりました。
マルフォイの職業
マルフォイの職業は2022年現在明かされていません。
しかし、続編である「ハリー・ポッターと呪いの子」では魔法省を出入りしていることから、それなりに高い立場にあるようです。
マルフォイの父と母について
ルシウス・マルフォイ
マルフォイの父、ルシウス・マルフォイはマルフォイ家の当主であり、死喰い人でもありました。
しかしルシウスはヴォルデモート卿に心から忠誠を誓っている訳ではなく、当時闇の陣営が力を持っていたことから死喰い人になったようです。
そのためにヴォルデモート卿が一度失墜した後は主を探さずに、真っ先に寝返っています。
マルフォイ家は魔法界きっての資産家一族であり、ルシウスも魔法省に多額の賄賂を渡して地位を築いていました。
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」終盤までホグワーツの理事も務めています。
また死喰い人の中でも高い地位を有していましたが、「神秘部の戦い」での失態以降は立場を失い、ヴォルデモート卿から杖を奪われたり、ベラトリックスに罵られたりしていました。
マルフォイには教育面で厳しくあたるも、基本的には息子を愛しており、マルフォイも父を良く思っています。
ナルシッサ・マルフォイ
マルフォイの母、ナルシッサ・マルフォイは元々ブラック家の生まれであり、姉にベラトリックスとニンファドーラ・トンクスの母であるアンドロメダがいます。またシリウスとは従姉妹の関係でした。
美しい容姿をしており、マルフォイのことを溺愛しています。
また夫ルシウスとの関係も良好でした。
死喰い人ではありませんでしたが、ルシウスが死喰い人であることからヴォルデモート卿に協力しています。
まとめ
今回はドラコ・マルフォイの活躍や、その後について解説しました。
マルフォイは常にライバル的存在としてハリーの邪魔をしていましたが、毎回ハリーには一歩及ばない愛される悪役でもあります。
またホグワーツ卒業後は良き夫、良き父としての一面を見せ、家族と幸せに暮らす姿も見せてくれました。
他の登場人物も紹介しているので、興味があればぜひ覗いてみてください。
それではまた!
コメント
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