主人公ハリーの父にして、物語開始前にはすでに故人だったジェームズ・ポッター。
本記事ではジェームズのプロフィールや活躍などについて解説します。
ジェームズ・ポッターの年齢などのプロフィール
名前 | ジェームズ・ポッター |
生年月日 | 1960年3月27日 |
親族 | 妻:リリー・エバンズ 息子:ハリー・ポッター |
組分け寮 | グリフィンドール |
杖 | 素材:マホガニー 芯:不明 長さ:28cm |
守護霊 | 雄鹿 |
ジェームズ・ポッター役を務めた俳優
ジェームズ・ポッター役を務めたのは、イギリスの俳優であるエイドリアン・ローリンズです。
ハリー・ポッターシリーズ以外には、「ウーマン・イン・ブラック」のアーサー・キッド役でも知られています。
ちなみに息子 ハリー役を務めたダニエル・ラドクリフも、2012年に公開された映画版のウーマン・イン・ブラックで同じ役を演じています。
また誕生日が3月27日であり、ジェームズ・ポッターと同じです。

また、スネイプの記憶では学生時代のジェームズが登場しました。
学生時代のジェームズを演じたのはイギリスの俳優 ロビー・ジャーヴィスです。

ジェームズ・ポッターの生い立ちや経歴

この記事を含む本サイトでは、作品のネタバレが書かれていることがあります。
生い立ち〜幼少期
ジェームズ・ポッターは1960年3月27日に純血一族であるポッター家に生まれます。
ポッター家は祖先のスティンチコームのリンフレッドやジェームズの父親であるフリーモントが魔法薬の開発によって多大な財産を築いており、一人息子のジェームズは何不自由ない生活を送っていました。
また、ジェームズは高齢出産で生まれた子供だったため、非常に愛されながら育ったと考えられています。
細身でスネイプと同じ黒い髪だったが、どことなくかわいがられ、むしろちやほやされてきたという雰囲気を漂わせていた。
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ホグワーツ時代
ホグワーツに入学すると、父親と同様にグリフィンドールに選ばれます。
また、ホグワーツ特急では生涯の親友となるシリウス・ブラックと出会い、すぐに意気投合していました。
ただし、同じコンパートメントに乗り合わせたリリー・エバンズとセブルス・スネイプとは反りが合わず、特にスネイプとは犬猿の仲になります。
スネイプをからかったことでリリーから嫌われてしまいますが、ジェームズはリリーに好感を抱いていました。
ホグワーツでは抜群の才能を見せつけ、学年トップの成績を収めます。
また、運動神経も非常に優れており、クィディッチの優秀なチェイサーとして活躍していました。(映画版ではシーカーを務めています)
文武両道だったジェームズは多くの生徒から人気があり、ジェームズ自身もハリーとは違って格好つけたり見せびらかせたりする性格の持ち主でした。
人間関係ではシリウスの他に、リーマス・ルーピンとピーター・ペティグリューと親友になり、4人は自分たちのことを「悪戯仕掛け人」と名乗るようになります。
ルーピンが狼人間であることに気がつくと、ルーピンが変身したときに一緒に行動できるように数年かけて動物もどきの能力を習得しました。
ルーピンが狼人間に変身する満月の夜には、よく4人で夜中に出歩いていたそうです。
そのためホグワーツ中の通路を知り尽くしており、「忍びの地図」の作成にも成功しています。
一方でスネイプとは顔を会わせるたびに呪いをかけ合うほど仲が悪く、よくいがみ合っていました。
ただし、シリウスが悪質なイタズラでスネイプをルーピンが狼人間に変身しているところに誘き出そうとした際は、間一髪のところでスネイプを引き止めています。
リリーとはジェームズが一方的に好意を抱いていましたが、7年生になり態度を改めたことで晴れて交際に至りました。
ホグワーツ卒業後
ホグワーツ卒業後はデスイーターの勧誘を断り、仲間と共に「不死鳥の騎士団」に所属します。
戦闘面でも優秀だったようでヴォルデモートとの闘いを3度生き延びています。
またリリーと結婚し、1980年にはハリー・ポッターが誕生しました。
しかし、シビル・トレローニーの予言によりハリーがヴォルデモートに狙われていることが発覚し、ジェームズはリリーとハリーと共に隠れて生活するようになります。
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ジェームズは不死鳥の騎士団の活動に参加できなくなり、焦りを感じていました。
隠れ家は「忠誠の術」で守られており、秘密の守り人には親友のシリウスを選ぶつもりでしたが、シリウスの案により、ピーターが「秘密の守り人」になります。
しかし、ピーターはすでに不死鳥の騎士団を裏切っており、ヴォルデモートにジェームズたちの隠れ家を明かしたことで、1981年10月31日に襲撃に遭います。
ジェームズは完全に油断しており、突如襲来したヴォルデモートに対してリリーとハリーを逃がすために丸腰で立ち向かいますが、為す術もなく殺害されてしまいました。享年21歳です。
死後
物語開始時点で故人のためほとんど登場しませんが、ハリーは生前のジェームズを知っている人からは幾度となく目の色を除いて瓜二つだと言われ続けています。
ヴォルデモートが復活した際には兄弟杖のつながりによって発生した「直前呪文」によって、魂のような姿でヴォルデモートの杖から現れました。
また、ハリーが「ホグワーツの戦い」での終盤でヴォルデモートのもとへ向かう際に「蘇りの石」を使用した際にもシリウスやリリーと共に再び姿を表し、ハリーを励ましました。
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性格
ジェームズは幼い頃から甘やかされて育ったようで、少し傲慢な性格でした。
魔法の才能に恵まれており、クィディッチも得意だったことから学校の人気者であり、さらに格好つける癖もありました。
一方で非常に仲間思いでもあり、ルーピンが狼人間であることが判明しても距離を置かず、自分たちが動物もどきになるほど友情を重んじています。
(狼人間は魔法界で非常に嫌われている存在でした)
また純血ではありますがマグルやマグル生まれの魔法使いに対しても偏見を持っておらず、闇の魔法使いと真っ向から戦うほど正義感のある人物でもあります。
動物もどき
ジェームズはルーピンが狼人間であることがわかると、数年かけて動物もどきの能力を習得します。
守護霊と同じく牡鹿に変身することができ、その姿から仲間からはプロングズ(鹿の角の枝)の愛称で呼ばれていました。
シリウスの大きな黒い犬と同じく大型の動物に変身できたので、狼人間の姿で暴れるルーピンを止めるには最適でした。
死因
ジェームズはピーターの裏切りによって隠れ家をヴォルデモートに襲撃され、命を落としました。
ジェームズの家は「忠誠の術」という情報や秘密をある魔法使いの魂に封じ込める魔法によって守られていました(秘密を封じ込められた人物を「秘密の守り人」と言います)
忠誠の術によって隠された秘密は、秘密の守り人が自主的に明かさない限りは何人たりとも知ることができません。
当初、ヴォルデモートからハリーが狙われていると知った際は、アルバス・ダンブルドアが秘密の守り人になろうとしていました。
しかし、ジェームズはダンブルドアからの提案を断り、親友であるシリウスに頼みます。
もちろんシリウスは引き受けようとしましたが、ジェームズとシリウスの仲は有名であり、すぐにバレてしまうことが懸念されました。
そこでシリウスはヴォルデモートやデスイーターを出し抜くために、あえてピーターを秘密の守り人にすることを提案します。
ピーターはジェームズの親友ではありましたが、学生時代は頼りなく腰巾着のイメージを持たれていたので、まさかピーターが秘密の守り人であるとは誰も思わないだろうと考えたからです。
しかし、ピーターはすでに不死鳥の騎士団を裏切っていたために、ジェームズたちの居場所がバレてしまいました。
また、ピーターを秘密の守り人にする作戦はジェームズ、リリー、シリウスの3人しか知りませんでした。
そのため、シリウスは濡れ衣を着せられて12年もの間アズカバンの監獄に収監されることになります。
ジェームズ・ポッターはスネイプをいじめていたクズ?
ジェームズはよくスネイプをいじめていたクズだと言われることがあります。
たしかにハリーはスネイプの記憶の中で、何もしていないスネイプを寄ってたかって呪いをかけようとする父親の姿に大きなショックを受けていました。
また映画版ではこの描写以外にジェームズについて描かれるシーンがほとんどないことも、ジェームズがいじめをしていたクズだと言われる理由です。
ただし、スネイプも一方的に攻撃されていたわけではなく、お互いにやりあっていたと言われています。
さらにスネイプは闇の魔術を開発し、スリザリンの仲間と一緒にマグルへの差別を行なっていたようです。
ジェームズの行いも褒められたものではありませんが、お互い様だったといえるでしょう。
シリウスと同様にジェームズも非常に仲間思いな一方で、憎んでいる相手には冷酷な一面を持っていました。
ハリーも一時的に失望していましたが、のちに息子にジェームズの名前をつけるほど尊敬の念を示しています。
まとめ
今回は、ハリーの父であるジェームズ・ポッターについて解説しました。
本サイトでは他の登場人物や用語の解説も行っているので、ぜひ覗いてみてください!
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