ホグワーツ城内の隠された一室である「必要の部屋」
本記事では必要の部屋の詳細や、使われた用途などについて解説します。
必要の部屋とは?
「必要の部屋」とは、ホグワーツ城の7階にある隠された部屋です。
普段は部屋の扉すらありませんが、壁の前で「何をしたいか」を念じながら廊下を3往復すると姿を現します。
部屋の内装は利用者が念じた願いに応じて変化し、一度部屋が開かれたあとも何かが欲しいと念じれば道具や設備が揃います。
必要の部屋を利用中は、基本的に利用者が許可した人物しか入室できません。
また、必要の部屋に入室中は「忍びの地図」にも表示されません。(必要の部屋の仕様なのか、「悪戯仕掛け人」たちが必要の部屋の存在を知らなかったのかは不明)
その性質から「あったりなかったり部屋」とも呼ばれています。
必要の部屋の用途と利用者
アルバス・ダンブルドア|トイレ・みぞの鏡
劇中ではじめて必要の部屋に言及したと思われるのはアルバス・ダンブルドアです。
ダンブルドアは「三大魔法学校対抗試合」の開催にともなって行われたクリスマスパーティーにて、トイレに行く途中に道を間違えて、おまるが並んだ部屋に迷い込んだと話しています。
トイレに行く途中、曲がるところを間違えての、これまでに見たこともない、見事に均整の取れた部屋に迷い込んでしもうた。そこにはほんにすばらしい、おまるのコレクションがあっての。もっと詳しく調べようと、もう一度行ってみると、その部屋は跡形もなかったのじゃ。
アルバス・ダンブルドア
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」第23章 クリスマス・ダンスパーティー
この際はこの部屋についてよくわかっていないと話していましたが、「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」にて、必要の部屋に置いていた「みぞの鏡」を見ていたことから、すでに必要の部屋を知っていたと思われます。
ヴォルデモート|分霊箱の隠し部屋
ヴォルデモートはホグワーツ在学中、もしくは卒業後に必要の部屋を見つけています。
在学中にヘレナ・レイブンクロー(灰色のレディ)から「レイブンクローの髪飾り」の在処を聞き出したヴォルデモートは卒業後に入手し、分霊箱へと変えました。
その後、闇の魔術に対する防衛術の教授に志願するためにホグワーツに訪れた際に、必要の部屋にレイブンクローの髪飾りを隠しました。
フレッド、ジョージ|隠れ場所
フレッドとジョージはフィルチに追われている際に、一度気づかないうちに必要の部屋に隠れています。
そのときは単なる箒置き場だったようです。
俺たち、一度ここで、フィルチから隠れたことがある。ジョージ、憶えてるか?だけど、そのときは単なる箒置き場だったぞ
フレッド・ウィーズリー
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」第18章 ダンブルドア軍団
ドビー | ウィンキーの酔い覚まし
ドビーは同じく屋敷しもべ妖精のウィンキーが酔っ払ったときに、ウィンキーを必要の部屋に隠しています。
その際は、バタービールの酔い覚まし薬やしもべ妖精サイズのベッドがあったとのことです。
ちなみにハリーに必要の部屋の存在を教えたのもドビーでした。
ハリー・ポッター|ダンブルドア軍団の会合
ハリー・ポッターは、ドローレス・アンブリッジから隠れてダンブルドア軍団の会合を行える場所を探していたときに、ドビーから必要の部屋の存在を教えてもらいました。
戦いを学ぶための場所として現れた必要の部屋の中には、かくれん防止器や秘密発見器、敵鏡など、会合の必要なものが全て揃っていました。
ドラコ・マルフォイ|姿をくらますキャビネット棚の修理
ドラコ・マルフォイは、デスイーターたちをホグワーツに招き入れるために必要の部屋で「姿をくらますキャビネット棚」の修理に励んでいました。
僕は去年、ほぼ一年間『隠された品の部屋』に住んでいたようなものだ
ドラコ・マルフォイ
「ハリー・ポッターと死の秘宝」第31章 ホグワーツの戦い
シビル・トレローニー | シェリー酒を隠す
シビル・トレローニーは、度々シェリー酒を隠すために必要の部屋を使用していたようです。
また、たまたまマルフォイが「姿をくらますキャビネット棚」を修理させた場面に立ち会いました。
あたくし——あら——生徒が知っているとは、あたくし存じませんでしたわ——
シビル・トレローニー
「ハリー・ポッターと謎のプリンス」第25章 盗聴された予見者
ダンブルドア軍団 | レジスタンス活動
ハリーたちが分霊箱探しのためにホグワーツを不在にしていた際に、ネビル・ロングボトム率いるダンブルドア軍団がアロー兄妹たちから逃れるための隠れ部屋として使用していました。
また「ホグワーツの戦い」が始まった際には、ホグワーツ城とホッグズ・ヘッドを繋ぐ唯一の道として多くの魔法使いが行き来しています。
まとめ
今回は、必要の部屋について解説しました。
本サイトでは他の登場人物や用語の解説も行っているので、ぜひ覗いてみてください!
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